2001 Fiscal Year Annual Research Report
硬化性動脈及び静脈グラフトにおける抗血栓遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
12671315
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
西田 誉浩 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (50284500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 宗孝 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (10190365)
上野 光 産業医科大学, 医学部, 教授 (50260378)
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Keywords | 障害血管 / 静脈グラフト / 遺伝子治療 / 内膜肥厚 |
Research Abstract |
家兎の頚動脈を用いた内膜肥厚モデルにより、アデノウイルスによるTFPI(Tissue fact or pathway inhibitor)の遺伝子導入が、障害血管壁の血栓形成を著明に抑制することは、既に証明していた。このモデルを応用し、recombinant-TFPIの局所投与を遺伝子導入法に追加することで、より効果的な障害血管壁でのtissu factorの作用を減弱させ、最終的に内膜肥厚をより効果的に抑制することを見いだした。 心臓外科領域では、静脈グラフトを用いることが多いが、アデノウイルスを用いた遺伝子導入法は、その安全性の面から臨床応用は現時点では困難である。近年、ウイルスを用いない遺伝子導入法の開発が進みつつあるが、そのなかのelectron poraton法に着目し、本法を用いた静脈壁への効果的な遺伝子導入法を模索した。その結果、アデノウイルスを用いた遺伝子導入法には及ばないが、ほぼ満足できる遺伝子導入法の開発が出来た。
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