2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671747
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鳥山 和宏 名古屋大学, 医学部・附属病院, 講師 (40314017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 修平 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60115607)
本多 たかし 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20165608)
|
Keywords | calcitonin gene-related peptide / the femoral artery / the femoral nerve / the genitofemoral nerve / the sympathyetic nerve / reconstruction surgery / perivascular nerve |
Research Abstract |
H13年度 我々は実験計画に従って、H12年度の実験の追加実験をおこなった。 追加実験はラットの大腿動脈周囲のカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)陽性神経線維網の複数の進入経路についてさらに詳しく神経経路切断およびニューロトレーサー投与を用い、免疫学的手法を用いて調査を行い、補助金によって購入した画像解析システムによりデーター解析をおこない、進入経路として大腿動脈の遠位および中間位に分布する神経線維は主に大腿神経を経由し、さらに大腿動脈の近位に分布する神経線維は主に陰部大腿神経を経由、そしてわずかだが大腿動脈近位を中心に分布する神経線維の一部は腰部交感神経幹を経由することを確認した。 さらに、この腰部交感神経幹を経由するCGRP陽性神経線維は他のCGRP陽性神経線維とは異る働きを持つ可能性が示唆されたが、これらについては現在研究中である。 さらにH13年度の実験計画に基づいて実験をおこなった。 この実験はラット有茎鼠径部皮弁を、挙上しその血管茎である大腿動静脈周囲の剥離法を変化させたものと交感神経幹の切除をおこなったものとの皮弁血流機能の恒常性の変化を手術後の時間経過とともにサーモグラフィーにより測定するものであったが、サーモグラフィー等を用いる際のラットの環境因子の一定化が難しく、データーの分散が見られるため、保温チャンバーの作成やラットの麻酔方法の改善をおこない、現在も最適条件を探索中である。
|