2002 Fiscal Year Annual Research Report
アデノウイルスベクターを用いた歯胚分化の分子機構の研究
Project/Area Number |
12671818
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Research Institution | Tsurumi University, School of Dental Medicine |
Principal Investigator |
大井田 新一郎 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10114745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 明 鶴見大学, 歯学部, 講師 (20166763)
寺島 達夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (20114770)
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Keywords | BMPレセプター / FGFファミリー / 歯胚の分化誘導 / アデノウイルス / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
歯胚の分化誘導物質の発現 歯胚の分化誘導の分子機構を解明するため、分化マーカーとなる遺伝子と分化誘導物質の遺伝子発現を調べた。ブタとマウスの形成期の歯胚ではBMPを含むTGF-βファミリー遺伝子の発現が認められた。ブタの歯胚からの抽出物を骨芽細胞系細胞と歯根膜由来の培養細胞に加えるとTGF-β様活性を示した。 歯胚の発生への分化誘導物質の影響 歯胚の発生への分化誘導物質の影響を調べるために、BMPファミリーのリガンドをマウス歯胚の器官培養系や歯胚由来の培養細胞に加えた。BMP-2の投与により歯胚の発育が促進された。歯胚由来の細胞への投与ではBMP-2とTGF-βでアルカリフォスファターゼの発現に異なる作用が認められた。 アデノウイルスを用いた遺伝子挿入 BMPの常時活性型レセプターの遺伝子をアデノウイルスで挿入すると、BMPリガンドを投与したときと同様の作用が認められた。細胞内のシグナル伝達経路に関与していると考えられるSmad1遺伝子の挿入ではBMPの効果が増強された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Oida, S., Fukae, M., et al.: "Amelogenin gene expression in porcine odontoblasts"J. Dent. Res.. 81. 103-108 (2002)
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[Publications] Iwata, T., Fukae, M., Oida, S.et al.: "Noggin blocks osteoinductive activity of porcine enamel extracts"J. Dent. Res.. 81. 387-391 (2002)
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[Publications] Fukae, M., Oida, S.et al.: "Odintoblasts enhance the maturation of enamel crystals by secreting EMSP1 at the enamel-dentin junction"J. Dent. Res.. 81. 668-672 (2002)