2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680061
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Research Institution | Yokkaichi University |
Principal Investigator |
高島 愼助 四日市大学, 経済学部, 教授 (50093133)
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Keywords | CHIKARAISHI |
Research Abstract |
1992年より「力石」の研究を始め、現在、日本全国から約2万5千個の情報が蓄積できた。 これらを順次、実測調査をしつつ著書5編、論文および報告書など140編をまとめ、総数約4千5百個の「力石」を報告した。 なお報告した都道府県の内訳は、青森県、秋田県、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、神奈川県、長野県、福井県、石川県、富山県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、徳島県、高知県、福岡県、鹿児島県である。 これらの論文うちから「三重の力石(三重大学出版会)」「奈良・和歌山の力石(水九出版)」「播磨の力石(岩田書院)」「京都・滋賀の力石(水九出版)」「大阪の力石(岩田書院)」を出版した。現在「東京の力石」を整理し、今年度中に岩田書院から出版の予定である。 これらの調査報告において、各自治体の「力石」に対する認識が深まり、各地の「力石」保存の動きが活発になってきた。また「力石」が体育史学的および民俗学的な文化遺産として見直され、各地で有形民俗文化財に指定登録される「力石」が増加している。さらに全国の10ケ所で行われている「力石」を用いての「力持ち(力くらべ)」の紹介などから「力石による力持ち」の復活や無形文化財に指定した自治体もある。 過去には、全国ほとんどの集落で行われていた「力石による力持ち」であるが、「力石」の存在と意味を知る人々が少なくなり、早急な調査が必要である。 現在、体育史学的な見地から「力石」を調査するのは申請者(高島)のみである。 現在も「力石」に関する情報入手があり、さらに広範囲で緻密な調査を継続している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 高島愼助: "徳島県東部・南部の「力石」"史窓. 32. 68-81 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "東京都足立区の「力石」"足立区立郷土博物館紀要. 23. 25-37 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "新潟県北部の「力石」"新潟史学. 49. 44-55 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "高知県西部の「力石」"土佐地域文化. 6. 186-193 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "愛知県東部の「力石」"郷土文化. 57-2. 91-96 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "静岡県の「力石」"四日市大学論集. 15-2. 23-35 (2002)
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[Publications] 高島愼助: "大阪の力石"岩田書院. 136 (2002)