2000 Fiscal Year Annual Research Report
状況理論による議論支援モデル開発のための基礎研究と協調学習支援環境への応用
Project/Area Number |
12680203
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 節雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20090532)
櫨山 淳雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70313278)
|
Keywords | 状況理論 / 議論支援 / 協調学習 |
Research Abstract |
知的教育システムに適応可能な基礎理論が確立されていないことが考えられ,機械的に制約の生成,知識獲得が行えないなどの支障を起こすことになると考えられる.そこで,本研究では, (1)協調学習支援環境のための議論支援システムの実装を考慮し,論理学の類推を用いた知識獲得の手法の状況理論上での定式化, (2)(1)で定式化した理論的結果を用いた,議論支援システムモデルの構築, (3)協調学習支援環境のための議論支援システムの開発を目的とした.本年度の研究実績は以下の通りである. 1.論理学の推論を用いた,状況理論上での知識獲得の方法の定式化 以下の2通りの手法を提案した.まず1つ目は,論理学上で定式化されている推論の例証的基準を,状況理論上で再定義した.次にその例証的基準を満たすような類推に対して反例が示された場合,その反例を知識に加えることを考えた. また,状況理論においては,制約の定義が曖昧であり,そのことから,制約の生成手法の形式化が困難である.そこで2つ目の手法では,実際の現象に適した制約の定義を行うことを目的として,時間の概念を導入した制約の再定義を行った.これにより,制約の生成方法が定式化できると考えられ,制約の自動生成や,知識獲得の自動化の可能性が得られることになる. 2.上記1の理論を用いた,知識獲得手法の開発 上記理論を用いた知識獲得の手法の開発の開発を行った.まず,教師や学生の行動,学習を,上記で定式化したものと対応づけた知識獲得手法を検討した.現在その手法を計算機上に実装するためのアルゴリズムを検討中である.
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Miyadera,Y.,Huang,N.,Yokoyama,S.: "A Programming Language Education System Based on Program Animation"Proc.Education Uses of Information and Communication Technologies, IFIP 16th world Computer Congress. 258-261