2000 Fiscal Year Annual Research Report
成績証明書と履歴書とを結合-電子化して生涯にわたり活用する可能性
Project/Area Number |
12710151
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
柳田 雅明 高知大学, 教育学部, 助教授 (20260523)
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Keywords | 生涯学習 / 情報化 / 進路指導 / 成績証明書 / 履歴書 / ポートフォリオ評価 / イギリス / 電子化ファイル |
Research Abstract |
まず、プログレス・ファイル(Progress File)を、履歴書およびポートフォリオ実践の観点から地球規模的にマクロに位置づけするための作業を行っている。イギリスについては、マイケル・F・D・ヤング教授、アンディ・グリーン教授をはじめとするロンドン大学教育研究所に在籍する研究者たちの指導助言も受けつつ、さらに幅広く資料を収集し読解・分析を行っている。また、日本については履歴書式の基準作りに寄与した日本能率協会および全国生活協同組合総連合会から一次資料を取り寄せての検討、オーストラリアについては連邦政府教育・雇用・青年省訓練制度部サンドラ・パーカー課長を、南アフリカについては人間科学調査協会教育訓練部アンドレ・クラーク調査課長をコンタクト・パーソンに検討を始めている。以上にアメリカ・ドイツ・フランスに関する文献資料の検討を含めて、比較分析を進めている。 イギリス現地訪問調査についても、その準備を進めている。それに向け、文献資料とインターネット情報の収集・読解および現地キャリアガイダンス用有料データベースのシミュレーションを行っている。調査地は、主として継続教育カレッジ(further education colleges)とする予定である。継続教育カレッジとは、16歳で義務教育年限を終えた学習者を年齢層に関係なく受け入れる教育機関で、学生の量的規模も大きく、イギリス教育において大きな役割を果たしてきた。すでに調査協力の快諾は、スコットランドでのプログレス・ファイル研究開発機関であるストラスクライド継続教育ユニットの現場責任者であるシャム・ナス氏、中央政府主導のキャリアガイダンス全国事業実施組織であるラーンダイレクトのジム・カーン電話相談センター(レスター)管理部長およびロンドン・オープン・カレッジ・ネットワーク・企画調整担当のクリスティン・エドワーズ氏から取り付けた。
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