2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12710256
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岡田 尚子 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (00263179)
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Keywords | Usage-Based Model / 分詞構文 / have構文 / 臨時形容詞 / 意味ネットワーク |
Research Abstract |
(1)sit,stand,lie等姿勢動詞とその補語の発展を、通時的観点から検討した。元来は静的姿勢に付加詞的・副詞的役割を果たしていた分詞形(よって分詞構文の変種だった)が、次第に情報価値を担うようになり、形容詞や時には名詞もその補語として許容されるようになる推移が、言語発達・変化に対し近年提唱されるUsage-Based Modelによって説明できることを検討。成果は論文の形で現在投稿中。 (2)英語HAVE構文の通時的発展の研究。補文構造が形容詞から分詞形、動詞原形へと徐々に発展すること、動詞haveもその推移に先立って経験を表す抽象的な意味へと発展を見せること、また形式の類似する知覚動詞構文及び使役構文との類推に基づき構文全体の意味が発展したことを、Usage-Based Modelで説明。更にこの構文の言語習得過程の可能性についても検討した。この成果は第1回日本認知言語学会のワークショップにて発表し、近く出版される予定の共著にも組み込んでいる。 (3)"red-haired,""fresh-laid"などの、過去分詞から作り出されるハイフンつきの臨時形容詞の成立について、その歴史的発展と共時的なカテゴリー拡張とを合わせて考察、Usage-Based Modelの枠組みで説明を検討中。成果はきたる7月の国際認知言語学会で発表予定。 *尚、研究活動はすべて戸籍名ではなく通称である「早瀬尚子」の名称で行っている。
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Research Products
(1 results)