2000 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物処分場浸出水中の未知毒性化学物質のLC/MSによる検索に関する研究
Project/Area Number |
12750502
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
土佐 光司 金沢工業大学, 工学部, 講師 (00237083)
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Keywords | 高速液体クロマトグラフィー / 質量分析 / 廃棄物 / 処分場 / 浸出水 / 毒性 / 化学物質 |
Research Abstract |
本年度は,水中の変異原性物質のバイオアッセイ,水中の有機化学物質のGC/MSによる一斉分析および水中の内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる分析方法の開発について検討した。主として得られた成果は以下のとおりである。 ●水中の変異原性物質のバイオアッセイについては,サルモネラ菌を使用したエームズ試験を適用した。 ●水中の有機化学物質のGC/MSによる一斉分析については,ジクロロメタンによる抽出と窒素吹きつけ濃縮によるを組み合わせた方法で前処理を行い,GC/MS分析を行った。多数の化学物質が検出され,ライブラリー検索により変異原性物質および内分泌撹乱化学物質が同定された。 ●水中の内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる分析方法の開発については,抽出方法および濃縮方法等の前処理方法について検討した。しかしながら,LC/MSにおける化学物質のイオン化は,標準試料では問題がないものの,水試料では失敗することがみられた。これは,共存物質の影響によるものではないかと推察された。 なお,本研究を完成させるにあたって未解決の課題は,水中内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる分析におけるイオン化の安定性,水中変異原性物質のLC/MSによる分析方法の開発および水中内分泌撹乱化学物質のバイオアッセイである。これらの課題について今後順次検討を行う。さらに,今後,これらの課題の検討結果と本年度の研究成果を併せて廃棄物処分場浸出水に適用し,具体的に未知毒性化学物質の検索を行う。
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Research Products
(1 results)