2000 Fiscal Year Annual Research Report
ロドコッカス・エクイ強毒株の二次元電気泳動による蛋白質マッピング
Project/Area Number |
12760217
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
角田 勤 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (80317057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 伸二 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (80137900)
椿 志郎 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (70050507)
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Keywords | ロドコッカス・エクイ / 病原性プラスミド / 二次元電気泳動法 |
Research Abstract |
ロドコッカス・エクイの病原性プラスミドの全塩基配列が決定された。その結果、これまで知られていた病原関連蛋白であるVapA(Virulence-associated protein A)と類似した蛋白をコードしている遺伝子群が見いだされ、それらの遺伝子をvapC、vapD、vapE、vapFとそれぞれ命名した。今年度はvap遺伝子群に焦点を絞ってそれらの発現を検討することにした。従って、平成12年度の研究計画に先立ち、平成13年度の研究項目である「in vitroの様々な条件下で発現する病原性プラスミド由来蛋白質の検出・同定」と「感染マウス・ウマにより免疫学的に認識される蛋白質の検出」に着手した。まず最初にVapC、VapD、VapE、VapFの組み換え大腸菌による発現・精製を試みたところ、VapE以外のVapの組み換え蛋白を得ることができた。これらでマウスを免疫し、それぞれのVapに対するポリクローナル抗体を作製した。抗血清を用いたウエスタンブロット解析によりVap間の抗原性の交差を調べたところ、各Vapの抗原交差性は低かった。次にpHおよび温度を変化させてロドコッカス・エクイを培養後に菌体抗原を調製し、各Vapに対する抗血清による検出を行ったが、調べたいずれの条件でもVapの発現を検出することができなかった。感染マウス・ウマ血清の各組み換えVapに対する反応を調べてみたところ、両種の血清中にVapC、VapDを認識する抗体が検出されたが、VapFに対する抗体は検出限界以下であった。以上の結果から少なくともVapCおよびVapDはin vivoで発現し、宿主により認識されていることが示唆された。今後二次元電気泳動法を用いて病原性プラスミド由来の蛋白質の詳細な解析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takai,S.: "DNA sequence and comparison of virulence plasmids from Rhodococcus equi ATCC 33701 and 103."Infect.Immun.. 68. 6840-6847 (2000)
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[Publications] Takai,S.: "Isolation of virulent Rhodococcus equi from native Japanese horses."J.Equine Sci.. 11. 7-14 (2000)
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[Publications] Takai,S.: "Isolation of virulent Rhodococcus equi from native Japanese horses."Comp.Immun.Microbiol.Infect.Dis.. 24. 123-133 (2001)