2000 Fiscal Year Annual Research Report
高精度の診断を実現するペプチドを用いた腫瘍核医学画像診断薬剤の開発
Project/Area Number |
12770490
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
秋澤 宏行 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (90311795)
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Keywords | ペプチド / 腫瘍 / 核医学画像診断 / スペーサー / octreotide / ^<III>In / DTPA / 腎刷子縁膜酵素 |
Research Abstract |
1.腎刷子縁膜酵素の認識を受けるスペーサーを導入した^<III>In標識octreotide誘導体(^<III>In-DTPA-spa-oct)と予想される代謝物(^<III>In-DTPA-X)の合成,及び,これらの分析条件の検討 (1)^<III>In標識octreotide誘導体(^<III>In-DTPA-spa-oct) キレーターであるDTPAの誘導体(mDTPA)を液相法により合成した。また,mDTPAとアミノ酸類似体の結合体も液相法にて合成した。これらと市販の側鎖保護^αN-Fmoc-アミノ酸を用いて,固相法にて樹脂上に保護DTPA結合ペプチド鎖を構築した。その後,酸処理と環化反応を経て,DTPA-spa-oct,および,スペーサーを含まない対照となる化合物を合成した。現時点において,2種類のDTPA-spa-octと対照化合物の合成が終了し,2種類の合成が終了間近である。 なお,合成がより簡便であり,かつ,レセプター親和性がより高いという理由から,今回,ペプチド部分にはoctreotideの誘導体である[Tyr^3,Thr^8]-octreotideを用いた。 (2)^<III>In-DTPA-X mDTPAとアミノ酸,または,アミノ酸類似体とを縮合させた後,脱保護を行うことにより,DTPA-Xを合成した。現在,DTPA-Xを2種類合成し終えている。また,これまでに1種類の^<III>In標識体(^<III>In-DTPA-X)を合成し,その逆相HPLC,セルロースアセテート膜電気泳動,及び,TLCによる分析条件を検討し,決定した。
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