2000 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法を用いた歯周病の細菌学的診断法の開発
Project/Area Number |
12771284
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
角 義久 九州大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60281193)
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Keywords | 歯周病細菌 / PCR / 歯周病 |
Research Abstract |
歯周病細菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans、Porphyromonas gingivalis、Treponema denticola、Bacteroides forsythus、Campylobacter rectus、Eikenella corrodens、Prevotella intermedia、Prevotella nigrescenceについて既に報告されている遺伝子の特異的な塩基配列を基に、PCR法で特異的遺伝子断片を増幅するための特異プライマーを、また16SリボゾームRNAの塩基配列を基に、口腔内細菌叢を構成する全ての細菌を検出できるユニバーサルプライマを作製した。さらに、上記の特異プライマーとユニバーサルプライマーに増幅されない、PCR法でのポジティブコントロールとなるスタンダードDNAおよびスタンダードDNAの特異プライマーを作製した。 これらのプライマーを用いて同一条件のもとで最短の反応時間でPCR産物を検出できる至適条件を検討し、各種細菌が同時に検出可能となった。 現在まで、予防歯科外来で様々な病型の歯周炎患者から承諾を得て、121名の歯垢と85名の唾液をサンプリングし、PCR法による歯周病細菌検出の結果と病態の変化を経時的調査しており、臨床に適したサンプリングの方法や、歯周病細菌の種類などについて検討している。また、定量解析のためのプローブについてTaqManプローブとMolecular beaconsを比較し、応用法について考案している。
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