2000 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータを活用した学習場面その幼児のコミュニケーション過程について
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12780138
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Research Institution | St.Mary's College, Nagoya |
Principal Investigator |
松山 由美子 名古屋柳城短期大学, 保育科, 講師 (90322619)
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Keywords | 幼児教育 / メディア / エデュテインメント / コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度では、幼児が複数(2人)でコンピュータを用いて遊ぶ時、どのようなコミュニケーションを行っているのか実際に遊んでいる過程を分析することを目的とした予備実験およびフィールドワークによる観察を行っており、そこでは本実験を行うにあたっての環境構成上、留意しなければならない知見を得た。この結果はまた、本研究が目的としている、幼児のコミュニケーションの促進に影響する環境要因の1つとも考えられるものであり、幼児教育におけるコミュニケーションを促すマルチメディア環境の構成に関する留意点にも参考になるものと考える。 大阪のH幼稚園における予備実験では、幼児の遊ぶソフトのテーマを絵本、音楽およびの2種類について、それぞれ幼児のコミュニケーション過程がどのようなものかを会話分析を中心に検討した。その結果、ソフトのテーマに関係なく、幼児たちは2人で楽しみながら遊んでいることが明らかになった。また、遊びながら感想を聞いたり話したりして、一人だけの遊びになっていないことも明らかになった。しかし、幼児によっては、やはり一人でじっくりやりたいという子もいた。 この予備実験の結果を検討するために、名古屋のM幼稚園においてフィールドワークを行った。ここでは、集団遊びがあまり好きではないと教諭も心配している幼児以外は、ほぼ複数でコンピュータ遊びをしており、予備実験の環境に非常に近い環境である。 フィールドワークの結果、主に次の2点が明らかになった。1)コンピュータで遊ぶ時の幼児の遊び仲間は、他の遊びでの仲間集団と異なる、2)コンピュータで遊ぶ時の幼児の遊び仲間は、異年齢集団になっている。 以上の結果より、本実験ではソフトの種類を増やすだけでなく、1)普段から仲のよい幼児どうしでグループを形成するだけでなく、さまざまなグループパタンで行う、2)異年齢によるグループを作る、ということも検討する必要があるのではないかということが明らかになった。
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Research Products
(1 results)