2000 Fiscal Year Annual Research Report
地理データベースシステムにおける地理情報管理に関する研究
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12780305
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高倉 弘喜 京都大学, 大型計算機センター, 助教授 (70281144)
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Keywords | 地理情報システム / 地理データベース / 共起関連 / 映象インタフェース / 協調作業支援 / 地理情報共有 / 個人情報保護 / オブジェクト指向データベース |
Research Abstract |
本研究では、利用者の質問に応じて、必要な地理オブジェクトを選択し、地図の表示範囲や地理オブジェクトの可視化法(表示形状、文字の色やサイズなど)を決定し、地図を生成するアルゴリズムについて検討を行った。動的地図生成システムでは、生成された地図が利用者の要求を満たさない場合、利用者が追加の地図生成質問を記述することで表示領域と可視化法を動的に変化させる。利用者毎に見易い地図表現は異なるため、同じ地図生成質問であっても各利用者にとって最適な地図を生成するように、利用者特性もデータベースで管理する地理情報データベースの開発を行った。 また、映像情報を通して地理オブジェクトを直接指示する試作システムの指示精度を向上させるため、建造物の詳細なVRMLデータを元にした地理オブジェクトの指示アルゴリズムについて検討を行った。さらに、従来システムの静止画像インタフェースでは、画像と利用者が実際に見ている風景との間で僅かであるが時間差が存在したため、動画像中の地理オブジェクトを実時間で検出し、関連する地理情報を検索できるようにプログラムの改良を行っている段階である。 さまざまな種類の電子地図に格納されている地理オブジェクトは、その位置情報や属性情報に矛盾を含む問題を解決するため、まず、時相データベース等で用いられている時空間関連判定アルゴリズムを改良し、同一の地理実体を表現していると予測される地理オブジェクトの検出手法を実現した。さらに、開発中のシステムで利用している地理分野シソーラスを用いて地理オブジェクトの同一性判定を行うアルゴリムを検討した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高倉弘喜,五島一将,上林弥彦: "利用者の状況に基づく共起地理オブジェクト管理"電子情報通信学会技術研究報告[データ工学]. Vol.100・No.31. 57-64 (2000)
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[Publications] 高倉弘喜,五島一将,上林弥彦: "映象インタフェースを用いた地理オブジェクト管理"機能図形情報システムシンポジウム. 53-60 (2000)
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[Publications] 高倉弘喜,五島一将,上林弥彦: "共起関連の性質に基づく地理オブジェクト管理"情報処理学会研究報告[データベースシステム]. Vol.2000・No.69. 275-282 (2000)
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[Publications] H.Takakura,K.Goshima,Y.Kambayashi: "Map Based Information Sharing to Support Virtual Enterprise Activities"Proceeding of the Workshop on Information Technology for Virtual Enterprises (ITVE) 2001, Australian Computer Science Communication. Vol.23・No.6. 12-20 (2001)