2000 Fiscal Year Annual Research Report
半数体精子細胞の分裂を調節するSer/Thrキナーゼ遺伝子haspinの解析
Project/Area Number |
12780555
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 宏光 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10263310)
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Keywords | 半数体 / 精子細胞 / 特異的遺伝子 / 細胞分裂 / 精巣 / 核 / キナーゼ / グノム |
Research Abstract |
Haspin(haploid germ cell-specific nuclear protein kinase)は、半数体精子細胞の細胞分裂停止に関係し、さらに、半数体精子細胞特異的遺伝子の発現に重要な役割を果たしている事が考えられる遺伝子である。今回、マウスとヒトHaspin遺伝子のゲノム構造を明らかにできた(Tanaka et al.Mol.Hum.Reprod.,2001)。ヒト、マウスでのその構造は、非常に珍しいものであり、既知のインテグリン遺伝子のイントロン内にイントロンレスで存在することが明らかとなった(Yoshimura,Tanaka et al.,2001)。また、ヒト相同遺伝子の発現や、生化学的性質がマウスと同じであることを明らかとし(Tanaka et al.Mol.Hum.Reprod.,2001)、生殖細胞分化において重要な役割を担うことが考えられた。このゲノム構造の解析から、半数体特異的発現を導く新規のプロモーター配列をトランスジェニックマウスを作成することで同定しつつある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hiromitsu Tanaka: "Cloning and characterization of human haspin gene encoding haploid germ cell-specific nuclear protein kinase."Mol.Hum.Reprod.. Vol.7. 211-218 (2001)
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[Publications] Yasuhide Yoshimura: "Nested genomic structure of haploid germ cell specific haspin gene."Gene. (In press). (2001)