2000 Fiscal Year Annual Research Report
複数衛星,複数チャネル同時受信可能なソフトウエア受信機の研究
Project/Area Number |
12792008
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
江上 俊一郎 静岡大学, 工学部, 教授 (10293599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 悦男 株式会社システック, マルチメディア開発部, 主任
吉川 定男 株式会社システック, プロジェクトリーダー
桑原 義彦 静岡大学, 工学部, 助教授 (00313932)
西村 謙一 株式会社システック, 主任
多々良 正見 株式会社システック, 主任
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Keywords | ディジタル信号処理 / DSP / 衛星通信 / 衛星放送 / 無線DSP / スーパーレゾリューション / アレイ信号処理 / DBF |
Research Abstract |
1.衛星通信,衛星放送受信機ならびに衛星搭載中継器に必要なQPSK波のDSPによる復調を目的として今年度はDSPによる低速ディジタル復調方式の研究を行った.QPSKのDSPによる復調についてソフトウエアを作成し,タイミング回路も含めて,TI社のDSPボードC6211DSKによって実現することができた.DSKボードのサンプリング周波数が8KHz固定であったため,キャリアの周波数は1KHzで実現した.タイミング検出には独特の手法を考案して用いている.現在,最高サンプリング周波数を6MHzとしたAD/DA変換ボードを試作し,実用レベルへ近付ける研究を進めている. 2.多チャネル同時受信を目的としたFFT/IFFTを用いた多チャネル分離フィルタについてソフトウエアを作成し,TI社のDSPボードC6211DSKによって実現することができた.FFTの点数を128とし,帯域4KHzを任意の帯域で分割可能なソフトウエアを実現した.このフィルタについてもさらに高速化をはかり実用レベルへ近付ける研究を進めている.なお,今年度末よりDSPボードとしてさらに高速可能なC6711EVMを使用している. 3.複数ビームが作成可能なアレイについては簡易な電波暗室を作成し,数素子のアレイによって実験した.これによって,スーパーレゾリューションのソフトウエアについても確認することができた.多数ビーム形成可能なDBFについても数素子のアレイによって研究を進めている.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 杉山克己,渡邊恒哉,江上俊一郎: "周波数領域信号を用いたPSK復調"静岡大学大学院電子科学研究科研究報告. 第22号(掲載予定). (2001)
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[Publications] 桑原義彦: "パラサイト素子によるフェーズドアレイアンテナ性能の改善"静岡大学大学院電子科学研究科研究報告. 第22号(掲載予定). (2001)
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[Publications] T.Watanabe,K.Sugiyama,S.Egami: ""Demodulation of AM and FM signals Using FFT and IFFT""SPAT2000. 105-108 (2000)
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[Publications] K.Sugiyama,T.Watanabe,S.Egami: ""PSK Demodulation in Frequency Region""SPAT2000. 109-113 (2000)