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2000 Fiscal Year Annual Research Report

環境移行からみた建築の転用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12875110
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

高橋 鷹志  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20024234)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 日色 真帆  愛知淑徳大学, 現代社会学部, 助教授 (50222237)
黒野 弘靖  新潟大学, 工学部, 助教授 (80221951)
Keywords転用 / 建築 / 環境移行
Research Abstract

平成12年度は、当初の計画のとおりに、l)転用例の収集と2)特徴的な対象の調査をおこなった。
1)転用例の収集
文献調査により、85の特徴的な事例を収集した。これを用途(転用前後)、構造種別(木造・組石造・鉄筋コンクリート造)、規模、建設年代により分類した。その結果、日本国内の事例については、4つに分けた建設年代と用途が対応すること、構造と用途が対応することを把握できた。すなわち時代を、明治以前、大正から昭和始め、昭和30年代、昭和40年代以降の4つに分けると、それぞれの区分において、煉瓦造・木造、木造・鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造の建物が多い。また、転用に際しての既存の空間の活かし方には違いがある。同じ鉄筋コンクリートの建物でも、大正期から昭和初期にかけて作られた建築の転用では、既存の鉄筋コンクリートの躯体を見せ場とするデザインが多いのに対し、昭和40年代以降の建物では、既存のものを覆い隠すような手法が用いられている。
2)特徴的な対象の調査
6月にパリへ渡航し、バスティーユの高架橋、ブルーデル美術館、戦争博物館、ピカソ美術館、進化博物館の図面と写真を収集した(高橋、黒野、日色)。9月にイギリスへ渡航し、テートモダン、マリコスタジオ、ブルーバード、海事博物館、ロイヤルオペラハウス、ナショナルポートレートギャラリー、ジェフリー博物館の写真と図面を収集した(黒野、日色)。まず、連合王国と欧州とでは、転用の手法が大きく異なること。つぎに、転用事例の豊富な蓄積がありながら、手法については一般解をめざしていないこと。さらに、転用に対する積極的な捉え方が存在していること。以上の点を、国内の事例には見られない、建築の転用についての考え方として指摘できる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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