2000 Fiscal Year Annual Research Report
胚性幹細胞に体細胞の核を移植する試み-臓器移植をめざした基礎的研究-
Project/Area Number |
12877040
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
刀祢 重信 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (70211399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湊川 洋介 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50094678)
伏谷 建造 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (00208993)
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Keywords | FS細胞 / 核移植 / 再生 / 臓器移植 / 細胞工学 / 細胞融合 / メチル化 / 幹細胞 |
Research Abstract |
平成12年度は、まずフィーダーレーヤー無しのES細胞の培養条件の確立を行い、未分化で増殖させることができるようになった。それと並行してモデル系としてHela細胞を用いて、細胞融合の条件を検討した。HVJ法と電気融合法のどちらを用いても高率に融合させる条件が決定できた。 次にES細胞と融合させる体細胞はどれが最適かを検討した。マウスから簡単に大量の浮遊細胞(かつなるべく単一細胞種)を得るソースとして、胸腺、脾臓などを検討したが、Tリンパ球を容易に純化できる脾臓が最適であると考えられた。その経験を基に現在ES細胞と脾臓細胞の細胞融合をHVJ法と電気融合法の両方から検討している。また融合の評価にはそれぞれの細胞を異なる色のCell Trackerで標識して、両方の色が共存する細胞の割合を求めている。 また細胞の分化の方向を変更する試みとして、脱メチル化剤の5-Azacycidineを処理して、分化誘導の条件を検索している。まだ最適な条件は見いだせていないが、さらに検討を加える予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tone,S: "Quantitaion of mRNA using in vitro RNA amplification & Northern hybridization"Analytical Biochemistry. 284. 420-422 (2000)
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[Publications] Suzuki,S: "Expression of indoleamine 2,3-dioxygenase & tryptophan 2,3-dioxygenase in early concept;"Biochemical Journal. 355(in press). (2001)
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[Publications] Machida,K: "Inhibition of Cytochrome C release in Fas-mediated signaling pathway by Hepatitis C viral proteins in transgenic mice liver"Journal of Biological Chemistry. (in press). (2001)