2000 Fiscal Year Annual Research Report
カルボジイミド型新規化学発光増感剤を用いるポリフェノール類の高感度分析法の開発
Project/Area Number |
12877354
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
財津 潔 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (70091329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 義史 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (50274478)
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Keywords | ポリフェノール / 化学発光 / EDC / フローインジェクション |
Research Abstract |
ポリフェノール類は強い抗酸化作用を持つことにより近年注目されており、高感度・高選択的な分析法の開発が望まれている。我々はポリフェノールの化学発光の増感剤としてポリフェノール類のカルボジイミド型増感剤EDC(1-Ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide)を見出しており、このEDCを利用する高感度なフローインジェクション化学発光分析法(FIA-CL)の開発を行った。ピロガロールをポリフェノールのモデル化合物として各種条件検討を行ったところ、EDCを含むキャリアー溶液中にピロガロールを導入し、反応コイル(50cm x 0.5mm i.d.,60℃)を通過後、過酸化水素を導入するFIA-CLを開発した。本システムを用いピロガロールの検量線を作成したところ、少なくとも0.2-50μMの範囲で相関係数0.998の良好な直線性を示した。検出限界(S/N=5)は2.6pmol/インジェクト量であり、従来法よりも4倍高感度であった。なお、本研究成果をAnaltical Science誌にて報告した。
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Research Products
(1 results)