2012 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の健康寿命を規定する日中間の文化及び環境の因果構造
Project/Area Number |
12F02007
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
星 旦二 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AI Bin 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 健康長寿 / 高齢者 / 因果構造 / 日中比較 / 共分散構造分析 |
Research Abstract |
これまでに艾斌氏が進めてきた中国瀋陽市における2001年に実施した調査を基盤として、その後2009年までの生存分析を実施してきた。そのために、現地、瀋陽市を訪問し、生存データを入手し、IDに基づいて、質問紙調査とその後の生存有無に関するデータ統合に成功した。また、以下に示した当初の仮説を分析してきた。 ・健康寿命延伸とQOL向上のためのこころと想いの意義を追跡研究によって明確にする。 ・要介護状況予防の背景要因を追跡調査により、因果構造として明らかにする。 ・健康寿命を規定する因果構造について、共分散構造分析を用いて明確にする。 以上について、半年間で着実に実施してきた。 同時に、我が国における先行してきた同様調査との比較検討をしてきた。本研究は、艾斌氏および申請者による共同研究であるが、同時に、東京都老人総合研究所、首都大学東京、中央民族大学の関係者の協力を得て組織的な協同の下で展開している。 これまでの研究成果として、我が国の健康寿命を規定するのは、社会経済要因が基盤となり、その後の健康三要因が望ましいことを経て、規定される因果構造が明確になりつつある。これまでに健康維持習慣として提示されていた生活習慣は、社会経済要因を基盤とした結果要因で有り、健康寿命への直接効果は極めて小さい可能性が世界で初めて明確にされつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個々人の生存状況調査と、データとのリンケージに手間取っていたが、ほぼ終了し、現在は、当初の仮説通りの分析を進めている。我が国での1.3万人六年間追跡調査では、基本的な原著論文が完成し、学会に報告している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初に計画した、研究プロセスに基づいて、推進している。
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Research Products
(6 results)