2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02750
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 茂貴 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BARTA Jan 九州大学, 大学院・薬学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 機能性人工ヌクレオシド / RNA化学修飾 / 官能基転移反応 / クリック反応 |
Research Abstract |
本研究はRNAの機能を人工的に制御する手法の開発を目的に、複合体形成を引き金として官能基を標的RNAの特定部位に有機官能基を転移させる人工機能性オリゴヌクレオチドの合成を検討している。種々の可能な転移基の中で、これまで2-ビニル-1,3-ジケトン型転移基がすぐれた転移能を示した。一方、この転移基によって巨大なmRNA分子を修飾しても、修飾反応の確認が非常に困難であった。そこで平成24年度はこの転移基にアジド基を導入したものを合成し、mRNAへの転移後様々なアセチレン化合物との反応を行うことを計画し、アジド基を含む2-ビニル-1,3-ジケトン型転移基の合成を検討した。その結果、前駆体のアルデヒド構造体までの合成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
合成における重要中間体である転移基アルデヒドの合成に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
アルデヒド甲間体にビニル基を導入し、転移基の合成を完了する。さらにオリゴヌクレオチドに搭載し、標的RNAとの反応、さらに引き続いてクリック反応により、蛍光団など様々な分子によるRNA修飾を行う。
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