2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J10970
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西山 義剛 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 全合成 / ジテルペンアルカロイド / レペニン / カルジオペタリン / 縮環構造 / 複素環化合物 / Wagner-Meerwein転位 / 立体制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
ジテルペンアルカロイドは、特異な縮環構造を持つ天然物群であり、多くの合成化学者を魅了し続ける化合物群である。私は、昨年度、今まで全合成の達成されていなかったデヌダチン型アルカロイドの初の全合成として、レペニンの全合成を達成することができた。今年度は、デヌダチン骨格上での官能基変換を経てデヌダチン型アルカロイドの類縁体を合成することを計画していた。ところが、その研究の途上において、レペニン合成の中間体から短段階にてアコニチン骨格を構築できることを見出した。アコニチン骨格は、ジテルペンアルカロイド最大のグループであるアコニチン型アルカロイドに共通する骨格であり、7員環や5員環などが複雑に縮環した構造を有するものである。また、アコニチン型アルカロイドは生物活性の強力なものが多く、創薬科学的な観点からも非常に魅力的な化合物群であると考えられる。そこで、当初の計画を変更し、デヌダチン骨格からの転位を利用してアコニチン骨格を効率的に構築することを研究目的とすることとした。詳細な検討を行ったところ、アコニチン骨格14位に水酸基を有さない基質を合成するのは容易であったが、多くのアコニチン型アルカロイドが共通して有する14位水酸基を備えた化合物を合成するのには多くの困難が伴った。骨格転位の前駆体の構造や、転位のための条件を種々検討し、最終的には、アコニチン型アルカロイドであるカルジオペタリンを27段階にて合成することに成功した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)