2001 Fiscal Year Annual Research Report
病原菌エリシター応答における新規カルシウム結合タンパク質の機能解析
Project/Area Number |
13039002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
竹澤 大輔 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (20281834)
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Keywords | カルシウム結合タンパク質 / PRタンパク質 / エリシター / 細胞内情報伝達 |
Research Abstract |
植物の病原菌応答において、カルシウムイオンが細胞内信号伝達物質として重要であることが示唆されている。本研究ではコムギのエリシター誘導性遺伝子にコードされる低分子量カルシウム結合タンパク質の機能解析を行うとともに、他のカルシウム結合タンパク質との機能を比較し宿主のエリシター応答に関わるカルシウム依存的細胞内シグナル伝達機構を明らかにすることを目的としている。カルシウム結合タンパク質CCD-1をコードする遺伝子は、コムギ細胞や根をエリシター処理することにより発現した。CCD-1タンパク質をアガロースビーズに固定化したカラムを作成し、植物組織抽出液からCCD-1に結合するタンパク質の同定を試みた。その結果、カルシウム依存的にカラムに結合する23-kDaおよび26-kDaタンパク質が同定された。CCD-1と同様、病原菌応答に関わることが示唆されている低分子量カルシウム結合タンパク質についても解析を行った。カルモジュリン(CaM)、カルモジュリン様タンパク質(CaMLP)(ダイズSCaM-4ホモログ)、MHRA(エンドウHRA32ホモログ)、セントリン(CEN)のタンパク質を大腸菌で発現させた後に精製し、アガロースビーズに固定した。この固定化カラムにカルシウム依存的に結合するタンパク質を解析した結果、CaMとCaMLPには複数のタンパク質が、MHRAには37-kDa付近の分子量を持つタンパク質が結合することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)