2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13132101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小宮山 真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50133096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 益男 東京工業大学, 学長 (00016742)
井上 祥平 東京大学, 工学部, 名誉教授 (20010762)
国武 豊喜 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (40037734)
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Keywords | DNA / 人工制限酵素 / 機能性核酸 / 加水分解 / リボザイム / RNA / 生体高分子 / DNA分組織体 |
Research Abstract |
特異的な分子認識能、会合特性、異方性構造をはじめとする核酸の諸特性は、人類の将来を担う分子機能材料の素材としてきわめて適しており、無限の可能性を秘めている。しかし、核酸の物理化学的特性をはじめとする諸特性に関する分子情報は決して十分とは言えず、これが高機能材料の開発の大きな障害となっている。そこで、本特定領域研究(DNA/RNAの機能化を目指した化学的新展開)では、望みの化学構造を持つDNAならびにRNAを化学的手法により調製し、さらに、これらを適切に会合させることにより種々の特徴ある化学特性、電気特性、光学特性、生化学特性、力学特性等を発現させることを目的として研究を行ってきた。その結果、領域全体として、核酸ならびにその修飾体の化学構造の正確さ、会合構造の正確さ、ならびに作用機構の分子レベルでの解明の3点に特に留意し、詳細かつ厳密な分子論的情報を蓄積することに努め、核酸を基盤とする超高機能材料を開発するために必要な分子論的基礎を確立することに成功したと考えている。 本年度は、16年度までに本特定領域研究で得られた成果を、世間に広くアピールし、本重点領域の成果が他の多くの分野へと波及することを目的として本研究を実施した。具体的には、研究領域代表者である小宮山が、国内外のシンポジウムに参加し、得られた成果の発表を行った。さらに、領域全体で研究期間内(平成13年度〜16年度)に得られた成果を、成果報告書としてまとめた。
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