2002 Fiscal Year Annual Research Report
形態形成シグナル伝達経路の異常による発がん機構の解析
Project/Area Number |
13216082
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
苅谷 研一 琉球大学, 医学部, 教授 (40263371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武居 公子 琉球大学, 医学部, 助手 (90325861)
海川 正人 琉球大学, 医学部, 助教授 (00325838)
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Keywords | Rhes / Dexras1 / 低分子量GTP結合蛋白質 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
Rasファミリー低分子量GTP結合蛋白質の中でも特異なサブファミリーを構成するRhes及びDexras1の機能について解析している。また、Rhes及びDexras1のエフェクター結合領域がRap2のそれに類似していることから、Rap2と結合する分子についても解析した。Dexras1は3量体GTP結合蛋白質を介するシグナル伝達を制御することが示唆されているが、G_i共役型ケモカイン受容体(IL-8受容体CXCR1)とDexras1をCOS7細胞で共発現させIL-8で刺激したところ、Dexras1はIL-8受容体を介するシグナル伝達を抑制した。しかし、Dexras1のdominant negative変異体を共発現させても抑制は見られなかった。一方、Rap2の新規結合分子候補としてYeast Two-Hybrid法によりRhoGEFドメインを持つ分子を得ている。また、アフィニティークロマトグラフィーによりRap2に結合する4つの分子(66、75、80、160kDa)を得ており、これらの同定に向けて解析を進めている。また、Rap2はRGS12、RGS14との結合を介して3量体GTP結合蛋白質を介するシグナル伝達を制御する可能性があるが、Two-Hybrid法によりRGS14がPDZドメインを持つprotein tyrosine phosphataseと結合することを見出しており、さらに解析を進めている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Kido, M., et al.: "Critical function of the Ras-associating domain as a primary Ras-binding site for regulation of Saccharomyces cerevisiae adenylyl cyclase"J.Biol.Chem.. 277・5. 3117-3123 (2002)