2003 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを活用した視覚障害教育用触覚図形教材の盲学校間相互利用に関する研究
Project/Area Number |
13410092
|
Research Institution | The National Institute of Special education |
Principal Investigator |
千田 耕基 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 研究部長 (40099940)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 健 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 主任研究官 (40260020)
澤田 真弓 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 主任研究官 (50321592)
大内 進 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 研究室長 (40321591)
大杉 成喜 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 情報教育研究部, 主任研究官 (10332173)
棟方 哲弥 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 情報教育研究部, 研究室長 (70229938)
|
Keywords | 視覚障害教育 / 触図 / インターネット |
Research Abstract |
インターネットを活用して、電子化された視覚障害教育用触図データを相互利用するためには触図作成のガイドラインを明確にする必要がある。 本研究では、(1)点字プリンタなどの出力装置の性能や教科などの特性などをふまえた触図の標準的な作成ガイドラインを確立した上で、(2)点字・触図混在のデータが作成・編集できるソフトウェアを開発し、(3)本システムによって作成した視覚障害教育用触図教材の有効性について検証することを目的としている。 平成15年度は、最終年度として次の研究を行い報告書をまとめた。 1)触図作成のガイドライン作成のための項目の整理 点図を作成する点字プリンタの性能による制限、点図データを作成するソフトウェアによる制限、点図作成者の触知覚に関する理解度や作図技能による制限の3点からガイドラインに盛り込む項目を検討し、整理した。 2)点字・触図混在の電子データ作成のためのユーティリティソフトの開発 株式会社リコーから無償供与された既存の点図作成ソフトウェアのプログラムを元に、点図、・触図混在の点宇プリンタ出力用の原型となるソフトウェアを開発した。また、ユーティリティソフトを機能別にモジュール化することにより、新規点図ソフト開発のための基礎条件を整えた。 3)インターネット等を利用してデータを共有し、点図教材を活用の有効性について検討した結果、プリンタ出力の点図は、その精度のばらつきが大きく、細部の表現が困難なことが明らかになった。この結果から厳格なガイドラインの下で点図データの共有化を図っていくことの重要性が示唆された。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 大内進, 澤田真弓, 金子健, 干田耕基: "盲学校における触覚教材作成および利用に関する実態調査"国立特殊教育総合研究所研究紀要. 第31巻. 113-125 (2004)