2002 Fiscal Year Annual Research Report
走査プローブ顕微鏡による分子・細胞機能イメージング
Project/Area Number |
13470002
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
牛木 辰男 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40184999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10303124)
人見 次郎 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00218728)
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Keywords | 走査プローブ顕微鏡 / 原子間力顕微鏡 / 高分子 / 液中観察 |
Research Abstract |
昨年度は、1)原子間力顕微鏡による高分子・生体構造観察法の確立と応用、2)原子間力顕微鏡以外の走査プローブ顕微鏡の生物応用について検討した。本年度は引き続き、以下の点について研究を進めた。 1)原子間力顕微鏡による高分子・生体構造物観察法のさらなる検討・試料調整法の検討(人見・牛木):昨年度のミオシン蛋白等の高分子についての試料調整法を発展させて、原子間力顕微鏡で生物試料を観察するための基本的な試料調整法を検討した。異なる高分子は異なるチャージを持つため、マイカ上への標本の付着法はそれぞれの分子にあった方法が必要であることがわかった。 2)測定法の検討(星・牛木):昨年度までの大気中観察の他に、液中観察法を検討し、液中で染色体を観察することに成功した。特にQコントロール法による共振モードにより、液中での観察法に今後大きな期待がもたれた。 3)原子間力顕微鏡以外の走査プローブ顕微鏡の生物応用(星・牛木):昨年度は走査近接場光学・原子間力顕微鏡による生物試料観察を試みた。本年度はさらに、この方法を発展させて、生体構造物の表面凹凸像と蛍光像の同時測定法により染色体等の観察を可能にした。しかし、摩擦力・マイクロ粘弾性・吸着力・表面電位顕微鏡などの他の機能についての生物観察への応用については次の課題として残された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tatsuo USHIKI: "Collagen Fiber8, Reticular Fibers and Elastic Fibers. A Comprehensive Understanding from a Morphological Viewpoint"Archives of Histology and Cytology. 65・2. 109-126 (2002)
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[Publications] 牛木 辰男: "AFMによる生物試料観察の現状と将来"電子顕微鏡 Suppliment 2. 37. 29-32 (2002)
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[Publications] Tatsuo USHIKI, Osamu HOSHI, (他3名): "The Structure of Human Metaphase Chromosomes: Its Histological Perspective and New Horizons by Atomic Force Microscopy"Archives of Histology and Cytology. 65・5. 377-390 (2002)
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[Publications] Tatsuo USHIKI, (他6名): "Molecular Visualization of Immunoglobulin Switch Region RNAIDNA Complex by Atomic Force Microscope"The Journal of Biological Chemistry. 278-7. 4431-4434 (2003)