非金属歯科材料アレルギーを対象としたパッチテスト用試薬開発とその基礎に関する研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13557164
• Research Institution: Niigata University
• Principal Investigator: 魚島 勝美 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50213400)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 橋本 明彦 新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20283020) ; 興地 隆史 新潟大学, 歯学部・附属病院, 教授 (80204098) ; 野村 修一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018859) ; 田上 順次 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50171567) ; 三浦 宏之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40199956)
• Keywords: 非金属歯科材料 / パッチテスト / 抗原性 / アレルギー

Research Abstract

本研究の目的は、研究代表者等が過去に行ってきた金属アレルギー治療を通して蓄積された知見を基に、アレルゲン検索の対象を金属以外の歯科材料にも広げるため、パッチテスト用の試薬を開発すること、およびその基礎的な背景を検索することである。当初の平成13年度の研究実施計画では、以下の4項目に関する研究を予定していた。「現在使用されている各種歯科材料の単一成分を各種解析により分析し、このうち30種類程度を選定すること」、「ラットを用いた実験により、溶液中でレジンから溶出する物質の抗原性を検索すること」、「DNAチップを用いて、アレルギー患者から採取したT-cellの関連蛋白発現のプロファイルを取ること」、「金属イオンのキャリアー蛋白の検索をすること」。しかしながら、研究代表者の所属機関が平成13年11月をもって代わったこと、および本補助金の交付決定が平成13年12月であったことから、現在は「現在使用されている各種歯科材料の単一成分を各種解析により分析し、このうち30種類程度を選定すること」に着手したばかりである。平成14年度は、本来の13年度の実験計画を含め、可能な限り迅速に研究を遂行する予定である。
上記の通り、「現在使用されている各種歯科材料の単一成分を各種解析により分析し、このうち30種類程度を選定すること」には既に着手しており、また「金属イオンのキャリアー蛋白の検索をすること」に関しても直ちに研究に着手できる状態であることから、これらに関しては当初の予定通りの成果が期待できる。さらに、「ラットを用いた実験により、溶液中でレジンから溶出する物質の抗原性を検索すること」およぴ「DNAチップを用いて、アレルギー患者から採取したT-cellの関連蛋白発現のプロファイルを取ること」に関しても比較的早期に着手できる見込みである。