2003 Fiscal Year Annual Research Report
自閉症児者の「ライフプラン」(将来計画書)に関する研究:「親亡き後」に備えて
Project/Area Number |
13610234
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
久保 紘章 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (50082441)
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Keywords | 自閉症 / ライフプラン / 親亡き後 / 障害児と家族 / ライフヒストリー |
Research Abstract |
今年度の目標は、すでに作成した米国版の「ライフプラン」とりわけ「親の意向書」の日本への適用を中心に研究を進めることである。その際、(1)都市部の学齢期にある自閉症児の親、(2)都市部の成人期の人たちの親、(3)地方の成人の自閉症の人たちの親、(4)自閉症施設に入所の成人期に分け検討した。その結果(1)子どもの年代、(2)都市部と地方の親の意識、(3)在宅と入所との間に明らかな差異が見られた。 また次のような共通の課題があることがわかった。(1)自閉症への対応の保障、(2)後見について、(3)経済的な保障、(4)将来の子どもの生活をイメージできるような親への情報提供、以上の4点である。 なお、ラッセルの「将来のためのプラン:障害をもつあなたの子どもが、親亡き後に有意義な生活を送れるように(Russelly, L.M., Grant, Arnold E., Joseph, Suzanne M., Fee, Richard W. (1999). Planning For The Future : Providing A Meaningful Life For A Child with A Disability After Your Death. American Publishing Company.)」の抄訳を仕上げた。
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