2001 Fiscal Year Annual Research Report
授業研究法としての「融合モデル」の提案と検証-「学習者としての教師」形成のために
Project/Area Number |
13610283
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
平山 満義 東京農工大学, 工学部, 教授 (20110637)
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Keywords | 質的研究法 / 授業研究 / エスノグラフィー / ミックスドメソッド / 統合モデル |
Research Abstract |
(研究目的) (1)海外を含めてこれまでの授業研究成果を実地調査し、再検討しながら量的手法の限界点を実践的に明らかにする。 (2)また量および質の各手法の長所・短所を補い、「学習者としての教師」を形成するための有力な研究方法として両手法の「融合モデル」を提案し、その有効性を確認する。 (結果) (1)本年(平成13年度)は、ヨーロッパを中心とした海外の諸研究を現地調査し、イギリスはもとより北欧で、質的手法と量的手法の融合的な研究が盛んになされていることがわかった。特に量的の補完として質的手法を多用するケースが多く見られた(私の提唱する「結合モデルS型」、日本教育工学関連学協会第6回全国大会発表論文参照)。その質的手法には、語り分析、エスノ分析、ポートフォーリオ、リフレクション分析などが用いられている。 (2)授業研究のモデルとしてすでに提案した融合型を一部修整した「統合型モデル」を提案した。それは、「融合モデルR型」「融合モデルS型」「結合モデルR型」「結合モデルS型」の4下位モデルである。高校数学教師の協力を得てこれらの4モデルで中で最適なものを実際の授業データを元に検討した結果、「結合型モデルS型」が最も妥当であろうという判断を下した。その理由は、量的質的手法の研究作法を崩してまで、データや研究手続きの融合を求めることは現段階で説得力に欠けることが分かったからである。 (3)次年度は、このモデルを元に実証的にその最適性を検証することである。
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Research Products
(2 results)