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2002 Fiscal Year Annual Research Report

日独語のフィクションに現れるダイクシスの言語学的対照研究

Research Project

Project/Area Number 13610624
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

渡辺 伸治  大阪大学, 言語文化部, 助教授 (90201186)

Keywordsドイツ語学 / 日本語学 / ダイクシス / コソア / 移動動詞
Research Abstract

今年度の研究実績の概要は以下のとおりである。
1)コーパス関連
昨年に引き続きコーパスの整備をおこなったが,さらに,昨年度作成したコーパスに基づき,いくつかの語彙,例えば,日本語の「これ,この」と,対応するドイツ語のdieserが,日独語でどの様な対応語として訳されているか調査し,データベースを作成した。
理論的枠組みの整備
2.1)ドイツ語のダイクシス動詞であるkommen/bringen/mitbringenのダイクシス的制約が解除される条件を考察し,前置詞句によりGOALが明示化されている無意志動詞の用法のkommen,前置詞句あるいは3格目的語によりGOALが明示化されているbringen,3格目的語によりGOALが明示化されているmitbringenではダイクシスの制約が解除されることを解明した。この成果はZeitschrift fur germanistische Linguistik 30/3,2002年(現在印刷中)所収のZur Deixis von kommen, bringen und mitbringenという論文として公表される予定である。
2.2)本研究の根本的原理であるダイクシス概念の整備を昨年度に引き続きおこなった。特に,日本語のコソアを取り上げ,コソアのダイクシス用法の考察をおこなうと同時に,そこから得られた知見がダイクシス概念一般にどの様な帰結をもたらすか考察した。その成果は,「言語文化研究29」(大阪大学言語文化部2003年)所収の「ダイクシスと指示詞コソア」という論文として公表した。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 渡辺伸治: "Zur Deixis von kommen, bringen und mitbringen"Zeitschrift fur germanistische Linguistik. 30/3(印刷中). (2002)

  • [Publications] 渡辺伸治: "ダイクシスと指示詞コソア"言語文化研究(大阪大学言語文化部). 29. 417-434 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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