2002 Fiscal Year Annual Research Report
高速列車のトンネル通過により発生する超低周波音の低減に関する研究
Project/Area Number |
13650184
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
青木 俊之 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授 (20150922)
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Keywords | 高速鉄道 / トンネル / 低周波騒音 / 騒音低減 / 圧力波 / 微気圧波 |
Research Abstract |
前年度までの成果に基づき、実際の高速列車のトンネル通過による超低周波音を低減させるための超低周波音低減装置の最適な形状や内部構造を解明するするため、騒音データ解析装置を用いて騒音低減装置を取り付けたトンネル出口での数値計算を行い、その結果とモデル実験での実測値との比較検討を行い、実際の高速列車がトンネル通過場合において発生する超低周波音の騒音低減法における問題点とその解明を行った。得られた結果を要約すると以下のようになる。 1.騒音低減装置を取り付けたトンネル出口での三次元流れ場の数値計算方法を確立した。 2.低周波騒音低減のための消音用出口ボックスを提案し、圧力波が放出される場合のトンネル出口での流れ場を数値解析した。 3.消音用出口ボックスを取り付けた場合でも、初期圧縮波の波面の長さが短いとき、微気圧波の第1ピークは開口端からの中心軸上に鋭いピークを持っているが第2のピークの指向性は弱い。 4.消音用出口ボックスがトンネル側面に設置してある場合、波面の長さが短い時、微気圧波の第1ピークの水平面上の指向性は、消音ボックスが取り付けてある側の指向性が強くなる。第2のピークは逆の指向性を持つ。 5.消音用出口ボックスがトンネル側面に設置してある場合、波面の長さが長い時、微気圧波の第1ピークの水平面上の指向性は、初期圧縮波の波面の長さが長いときに比べその指向性は弱い。 6.消音用出口ボックスを用いたパッシブな騒音低減法では、初期圧縮波の波面の長さに対し最適のボックス形状がある。
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[Publications] 青木俊之, 他2名: "高速鉄道トンネル出口から発生する微気圧波のパッシブコントロール"可視化情報. 20-s1. 309-312 (2002)
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[Publications] T.Aoki, 他4名: "A study of impulsivewave dischrged from the inclined exit of a pipe"Proc. 5th JSME-KSME Fluids Engineering Conf.. 1. 1-6 (2002)