2002 Fiscal Year Annual Research Report
高性能PCグラウトのための性能評価方法および配合設計法の確立
Project/Area Number |
13650513
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Research Institution | KANTO GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
出雲 淳一 関東学院大学, 工学部, 教授 (50183166)
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Keywords | PCグラウト / 充填性能 / 流動性 / 高炉スラグ微粉末 / 先端角度 / 注入管理 |
Research Abstract |
以下に示すような研究成果が得られた。 (1)グラウト充填性能評価試験装置の開発 グラウトの充填性能と流動性を可視的に評価する試験装置を製作し、この試験装置を用いて粘性の異なるグラウトの充填性能について評価することができることを明らかにした。 (2)グラウト充填性能に要求される条件の検討 開発した試験装置を用いて、グラウトの流動状況、充填性を観察しグラウトの先端角度が20゜以上になると充填性が良くなることを明らかにした。 (3)グラウト先端部形状の数値解析とその検証 グラウトをビンガム流体と仮定して、流れ解析を行い、実験結果を用いて解析方法の検証を行った。さらに、パラメーター解析を行うことにより、充填される管径、グラウトの流速、粘性、密度などが、グラウト先端部の形状に及ぼす影響について明らかにするとともに、実験で明らかにされた充填条件を満足するためのグラウト性状について検討を行った。 (4)PC鋼材などを有する管内を流れるグラウトの充填性の検討 シース管内に鋼材を配置し、空隙率、管の傾斜角度,グラウトの粘性をパラメーターにして実験を行い、鋼材が充填性に及ぼす影響について明らかにした。 (5)注入管理方法の提案 これらの研究成果をグラウトの注入管理に適用するための手法として提案する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 水上伸介, 出雲淳一: "PCグラウトの充填性能評価に関する一考察"プレストレストコンクリート. 43巻第5号. 71-80 (2001)
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[Publications] 水上伸介, 出雲淳一: "数値シミュレーションによるPCグラウトの充填性能および施工性の評価"プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム論文集. 95-100 (2001)
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[Publications] 出雲淳一: "PCグラウトの充填性評価の定量化とその施工への適用"プレストレストコンクリート. 43巻第6号. 104-109 (2001)
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[Publications] Junichi Izumo, Shinsuke Mizukami: "Quantitative Assessments on Filling Performance of PC Grout"Proceedings of the first fib Congress 2002. Vol.6. 267-266 (2002)