2003 Fiscal Year Annual Research Report
地域公共図書館における開架フロアーのゾーニング手法に関する研究
Project/Area Number |
13650693
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Research Institution | Ariake National College of Technology |
Principal Investigator |
北岡 敏郎 有明工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (70132660)
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Keywords | 地域公共図書館 / 開架フロアー / ポピュラーライブラリー / Activeゾーン / 書店 / 実用書 / 構成テーマ / NDCの綱目 |
Research Abstract |
本年度の課題は、1)全国の既存図書館においてポピュラーライブラリーエリアとActiveゾーンがどの程度形成されているかを分析し、本研究で提案するモデルの位置づけを行うこと、2)モデルとなる図書館を探し出し、提案するモデルがどのような有効性を有しているかを検証すること、の2点であった。しかし、後者については昨年度報告した図書館以外にモデルとなる図書館は見出せなかった。そこで、2)の代わりに昨年度に引き続き書店における実用書の配架実態を調べた。以下、それぞれの結果をまとめる。 1)新たに全国250自治体に一般書の書籍配架郵送調査を行い、昨年度分とあわせ707館についてポピュラーライブラリーの充実要求とActiveゾーンの形成段階により類型化した結果、ポピュラーライブラリーの充実要求では<NDC59取り出し>型が依然として多く、<テーマ取り出し>型はまだ数多くなく、現在移行段階とみなせること、しかも、いずれとも部分的にゾーンを形成する段階までで提案モデルに近いものはきわめて少なく、提案の意義は大きいことが判明した。 2)現段階におけるポピュラーライブラリーの書籍構成はNDCの59綱目中心で、他の類目との混成は少ない。混成している<テーマ取り出し>型においてもその構成は図書館により様々であり、構成方法が確立されていない状況である。そこで、昨年度から継続している書店の実用書配架実態を精査し、ポピュラーライブラリーの構成テーマ6つとテーマ毎に核となるNDC綱目を抽出し、ライブラリーの規模や運営方針に応じてより大きな分類のテーマで構成する方法を提示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 福澤祥子, 北岡敏郎: "ポピュラーライブラリーエリアとActiveゾーンの利用特性(成人利用)地域公共図書館における開架フロアーのゾーニング手法に関する研究(3)"日本建築学会2003年度大会(東海)学術講演梗概集. E-1. 299-300 (2003)
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[Publications] 北岡敏郎, 福澤祥子: "ポピュラーライブラリーエリアとActiveゾーンの利用特性(ファミリー利用)地域公共図書館における開架フロアーのゾーニング手法に関する研究(4)"日本建築学会2003年度大会(東海)学術講演梗概集. E-1. 301-302 (2003)