2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670017
|
Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
岡田 暉彦 高知医科大学, 医学部, 助教授 (00025628)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 俊博 高知医科大学, 医学部, 助手 (40153621)
瀬口 春道 高知医科大学, 医学部, 教授 (90030866)
|
Keywords | 内リンパ嚢 / CF / MPO |
Research Abstract |
内リンパ嚢における内リンパ液の代謝動態を明らかにする目的で、内リンパ嚢にカチオン化フェリチン(CF)とHorseradish-peroxidase(HRP)、Microperoxidase(MPO)を直接内リンパ嚢にガラス電極により注入し、内リンパ嚢上皮細胞によるこれらのトレーサー取り込み過程を検討した。 CFは上皮細胞の細胞膜にはほとんど付着せず、微絨毛基部に形成される大型の陥凹、あるいは突出した細胞膜に取り囲まれてマクロパイノサイトーシス様過程で取り込まれた。また、HRPは細胞膜に付着し、管状、小胞状構造で活発に取り込まれた。 一方、MRPは膜に付着するか、ほとんど取り込まれなかった。さらに、Ruthernium Redによる糖衣層の染色では上皮細胞は微量の染色像しか示さず、糠衣は少ないという結果を得た。 このことがCFが細胞膜に結合できない原因の一つと考えられた。 これらの結果は2001年度日本解剖学会中国・四国地方会で報告した。
|