2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
別所 康全 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (70261253)
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Keywords | 体節 / 分節化 / bHLH因子 / 転写因子 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
体節はpresomitic mesoderm (PSM)から周期的な分節化によって形成され、その形成にはNotchシグナルが重要な役割を果たす。我々はこれまでにPSMに限局して発現する抑制性のbHLH型転写因子Hes7を単離し、Hes7がNotchシグナルのエフェクターであることを示した。本研究は、bHLH型転写因子Hes7の体節形成における役割を解析することを目的とした。PSMにおいてHes7 mRNAの発現は体節形成に一致した約2時間の周期でcyclicなパターンの変動を示した。またこれは同様にcyclicなパターンの変動を示すことが知られているlunatic fringe (Lfng)の発現パターンとほぼ同期していた。次にHes7ノックアウトマウスの作製を行った。Hes7欠損マウスは体節形成が正常におこらず、segmentationの異常および体節の前後極性の欠失が観察され、その結果、椎骨、肋骨などの骨格異常が見られた。Notchシグナルに関与する分子のうちmodulatorであるLfngのcyclicな発現パターンの変動がなくなり、一様な発現が観察された。以上の結果からHes7はLfngのcyclicな発現パターンの変動をコントロールすることによって体節形成を制御していることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Inoue, T., et al.: "Math3 and NeuroD regulate amacrine cell fate specification in the retina"Development. 129. 831-842 (2002)
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[Publications] Bessho, Y., et al.: "Dynamic expression and essential functions of Hes7 in somite segmentation"Genes & Dev. 15. 2642-2647 (2001)
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[Publications] Inoue, C., et al.: "Math6, a bHLH gene expressed in the developing nervous system, promotes neuronal differentiation"Genes to Cells. 6. 977-986 (2001)
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[Publications] Hirata, H., et al.: "Hes1 and Hes3 regulate maintenance of the isthmic organizer and development of the mid/hindbrain"EMBO J. 20. 4454-4466 (2001)