2001 Fiscal Year Annual Research Report
超多色蛍光イメージング法によるマウス脾臓内抗原情報伝達経路の組織学的解析
Project/Area Number |
13670227
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鶴井 博理 順天堂大学, 医学部, 助手 (40217386)
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Keywords | Dendritic cell / macrophage / Toll like receptor / 自然免疫 / Th1 / Th2分化 / GFP / 画像分光 / hyper-spectral imaging |
Research Abstract |
本プロジェクトの目的は、マウス脾臓内の免疫担当細胞各subsetsの同定、組織学的分布、相互作用を含めた機能解析を通して、どのような原理に基づきTh1、Th2応答が決定されるかを明らかにすることである。この目的を達成するために今年度は以下のことを行った。 (1)FACSによる、dendritic cell(DC)のsubsetsの同定および表現型の検索。脾臓内で明瞭に見てとれる、3つのsubsetsを同定した。各subsetsについて、CD4,B220,Gr-1,I-A,I-E,CD13,CD14,CD24,CD40,CD80,CD86,F4/80,MOMA2,Mac3,BM8の発現を4colorで解析した。 (2)ラベル化抗原の整備。蛍光色素でラベル化したKLH、Zymosanに加え、E.coli, Leishmania majorをGFP化した。これら全てに関し、静注・皮下注後、脾臓・foot padを摘出、FACS解析および組織解析より、いずれのsubsetsが取り込んだかを検索した。 (3)DC各subsetsにおけるToll like receptor(TLR)の発現の検索。現在報告されている、マウスTLR1〜9について、TLR5を除きPCRで発現を検出できるようにした。さらに、脾臓内DC各SubsetsをFACSでsortし、各々におけるTLRの発現を調べた。 (4)Marginal metallophilic macrophage(MMM)とmarginal zone macrophage(MZM)の表現型の検索。マウス脾臓凍結切片を7color染色し、MMM、MZMについて、Mac3,MOMA2,CD11a,CD11b,CD11c,class II,CD13,CD54の発現を調べた。MMMとMZMとはこれらの分子の発現がきわめて似ていた。
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