2001 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血と成人血におけるLe^a active成分は同じか
Project/Area Number |
13670425
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
飴野 節子 香川医科大学, 医学部, 助手 (00032904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飴野 清 香川医科大学, 医学部, 助教授 (50019626)
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Keywords | Lewis血液型 / 臍帯血 / 成人血 / glycolipid / TLC / HPLC |
Research Abstract |
臍帯血と成人血のルイスa(Le^a)抗原の糖脂質成分の違いを、それぞれの血漿および血球から糖脂質を抽出して検討した。血漿からの抽出は、血漿1mlを用いNishiharaらの方法に、さらに透析、DEAE-Sephadex25処理を加えてnentral glycolipidを抽出した。赤血球からの抽出は、赤血球3mlを用いHakomoriらの方法を一部改変して行った。 まず、試料の得やすい点から成人血[O, Le(a+b-), Le(a-b-), Le(a-b-)]について検討した。血漿および赤血球から抽出した試料を薄層クロマトグラフィー(TLC)にて展開し、Orcinol染色してglycolipid, ganglyosideを検出した。血漿からは、Rf値0.2-0.95間に約10本のbandが検出された。赤血球からのCHC1_3層抽出物において、Rf値0.46-0.98にshort carbohydrate chainのbandが、水層からはRf値0.53とRf値0.03の2箇所でneutralglycolipidとganglyosideまたLe^aあるいはLe^b pentasaccharideと思われるbandが検出された。次に、血漿からの抽出試料をTLCにて展開後、PVDF膜に転写し、Biotin標識anti-Le^a抗体およびBiotin標識anti-Le^b抗体と反応させLe^aおよびLe^b抗原の検出を行ったところ3-4本のbandが検出された。それらのRf値は0.2-0.7であった。 そこで、これらの試料をTLC展開後、Rf値0.2-0.7の部分をかきとりCHCl_3/MeOHで抽出して、それぞれの糖鎖のちがいを検討するため、ホーネンパックC18カラムを用いたHPLCにて分析した。前処理として、抽出後endoglycoceramidase II(rEGC)にて37℃で一昼夜反応させ、Cerの部分を切断後、N-アセチル化、次いでABOE(4-アミノ安息香酸オクチルエステル)標識したものをHPLCにかけて分析中である
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