2001 Fiscal Year Annual Research Report
可溶性CD163の慢性関節リウマチにおける診断的意義と滑膜炎における役割
Project/Area Number |
13670464
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松山 隆美 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30145479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 克明 鹿児島大学, 医学部, 講師 (40301147)
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Keywords | CD163 / 可溶性 / 慢性関節リウマチ / TIMP |
Research Abstract |
1)慢性関節リウマチ(RA)の活動性マーカーとしての可溶性CD163 可溶性CD163のELISAを開発し、RA患者血清・関節液の可溶性CD163を測定したところ、可溶性CD163は関節液に多量に存在し、また血清中可溶性CD163は腫脹関節数,赤沈,CRP値と相関し、ヘモグロビン値とは逆相関を示した。 以上の結果より可溶性CD163はRAの活動性のマーカーとなることが示された。 2)可溶性CD163産生制御に関与するTIMPの検索 可溶性CD163の産生はTIMP-3により抑制されるがTIMP-1,2では抑制されなかった。以上の結果より、可溶性CD163の産生にADAMファミリーの関与が示唆された。 3)可溶性CD163のリガンドの検索 RA関節液より得られた可溶性CD163をセンサーチップに固定し、ヘモグロビン,ハプトグロビン,ヘモグロビン・ハプトグロビン結合体との結合を検討したところ、ヘモグロビン・ハプトグロビン結合体との結合のほかに、ヘモグロビンとの結合も認められた。 4)可溶性CD163切断部位の検索 RA関節液より得られた可溶性CD163のC末端をMALD1 mass spectrometryにて検索したところ、992のkが存在したことにより、992よりC末端での切断部位が示唆された。
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