2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671112
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
の村 信介 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (20198625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 一郎 重井医学研究所, 超微病理部門, 部長(研究職)
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Keywords | アルポート症候群 / 遺伝子性糸球体腎炎 / IV型コラーゲンα |
Research Abstract |
ヒトのアルポート症候群のモデル動物であるIV型コラーゲンα3鎖ノックアウトマウスを用いて、下記の研究を行っている。 1)糸球体の初期病変の解析:生後直後の糸球体を、形態学的に観察し、すでに生後1,2週齢で、糸球体基底膜に特徴的な変化が生じることを明らかにした。また、ノックアウトマウスのこれらの糸球体をLaser Capture Microscopeで取り出し、野性型の糸球体とのRNA発現の違いをmicroarray法で比較している。これらの解析の結果、ノックアウトマウスの生後2〜3週間においてある炎症惹起サイトカインが強く発現していることを、RNAレベルや免疫組織学的レベルで証明した。 2)治療モデルの開発:その炎症惹起サイトカインを抑制すべく、薬剤を皮下投与して、ノックアウトマウスを治療してみたところ、糸球体の炎症惹起サイトカインの発現を低下させるとともに、組織学的に糸球体硬化を軽減し、予後が改善することも証明された。現在は、どの時期からの治療がより効果的かを検討している。 また、ヒトの組織において、より正確にアルポート症候群の診断が可能となるように、免疫組織学的解析の精度を向上させるべく努めている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Naito I, Ninomiya Y, Nomura S: "Immunohistochemical diagnosis of Alport's syndrome in paraffin-embedded renal sections : antigen retrieval with autoclave heating"Med Electron Microsc. 36・1. 1-7 (2003)