2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671377
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
窪田 博 杏林大学, 医学部, 助教授 (00262006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤木 達雄 杏林大学, 医学部, 助手
須藤 憲一 杏林大学, 医学部, 教授 (10111527)
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Keywords | 心房細動 / 赤外線 / 凍結凝固 / 心房凝固 / アブレーション / 低侵襲外科治療 / 手術 / 不整脈 |
Research Abstract |
従来の研究実績を元に、今年度は赤外線凝固器および凍結凝固器の改良と臨床例の追加を主な目的として発展させることができた。以下にその成果をまとめる。 凝固器の改良 赤外線凝固器 従来の実験から、ほぼ臨床応用可能な状態に仕上がった。残る問題点として、プローブ本体が、長時間の凝固により高熱を帯びてしまい、不必要な組織まで凝固してしまうところにあった。今年度はこの冷却装置を開発することに成功した。これは、特に高熱を帯びるプローブ先端を中空金属製のキャップで覆い、その中に水を循環させる水冷式冷却器である。この完成により、プローブの熱が周囲に及びやすい心横隔洞部の凝固においても安全性の高い凝固が可能になることとなった。 冷凍凝固器 第2世代の胸腔鏡用冷凍凝固器を開発した。豚を用いて胸腔鏡下にその効果を確認した。完全胸腔鏡下手術は凝固器が大きいことから未だ困難であるが、小肋間開胸で施行することができた。また、凝固と同時に肺静脈電位が消失することもEPSで確認され、肺静脈起源の心房細動に対する低侵襲治療法となりうるものと思われた。 臨床例 凍結凝固器を用いた心外膜からの凝固(LAVIE手術)の症例を増やすことができた。症例数は計7例となり、術後約2〜3週間の不安定な心房細動、心房粗動期を経て、全例自然に洞調律に復している。今後も症例を増やして行くことにより、電気生理学的検査の結果を集計し、その確実性の確認を行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 窪田 博: "心臓外科と遠隔成績:心房細動に対する低侵襲手術"Annual Review循環器、東京、中外医薬社. 225-230 (2003)
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[Publications] Hiroshi Kubota et al.: "Cryoablation as Concomitant Cardiac Surgery to Treat Non-Valvular Atria 1 Fibrillation "LAVIE Technique""ICPES proceedings MONDUZZI EDITORE. D219C0274. 129-132 (2003)