2002 Fiscal Year Annual Research Report
インプラント患者の骨質の診断と予後判定における骨シンチグラフィの有用性
Project/Area Number |
13672126
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
渡辺 文彦 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (70112969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴崎 浩一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30018882)
佐々木 善彦 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (70257054)
土持 眞 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (20095186)
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Keywords | インプラント / 骨質 / 骨シンチグラフィ / P-QCT / 骨代謝マーカー / 骨代謝 / 骨リモデリング |
Research Abstract |
日本歯科大学新潟歯学部附属病院に来院した下顎白歯部無歯顎を有するインプラント希望患者で本研究に賛同頂いたボランティア12名につき、インプラント埋入術前、本院放射線科に現有するp-QCT、歯科用X線写真、断層方式パノラマX線写真撮影、骨シンチグラフィ(base line骨代謝)撮影後、骨代謝マーカー(血清ピリジノリン架橋I型コラーゲンC末端テロペプチド:ICTP,血清I型プロコラーゲンC末端プロペプチド:PICP)の検査をおこなう。ICTPとPICPの測定はOrion Diagostica社のRIA二抗体法キットを用いておこなう。歯科用X線写真撮影では撮影条件を一定に設定するため、患者ごとにX線フィルム固定装置(ステント)即時重合レジンにて製作する。本学附属病院口腔インプラントセンターにてCAMLOGオッセオインテグレーテド・インプラント体を通法の臨床術式にて患者の下顎白歯無歯顎堤部に埋入。埋入時トレフィンバーにて埋入部骨のバイオプシを行う。インンプラント埋入直後、1ヶ月後にレントゲン撮影用シーネを用いてエックス線撮影。また1ヶ月後骨シンチグラフイ(インプラント打ち込み後骨代謝反応)、断層方式パノラマX線写真撮影、骨代謝マーカーの診査をおこなう。骨代謝マーカーとしては患者血清を附属病院内科にて採取し、PICT, lCTPの計測をおこなう。血清PICT値、ICTP値の測定には血清を-80℃で保存しておいたものを用いる。測定原理はRIA(radioimmunoassay)二抗体法に基づいて行なう。骨シンチグラフィはTc-99m-MDP(Technetium-99m-methylene diphosphanate)を静注(14.8MBq/kg体重)4時間後のStatic imageで集積を観察する。インプラント埋入後、6ヶ月後、1年後に再度X線写真撮影、骨代謝マーカーの測定を行なう。またインプラント埋入1年後の診査インプラント周囲の骨の代謝状態について骨シンチグラフィ、そして骨代謝マーカーにてその予後と状態を観察し、p-QCTおよび骨組織に依る骨質の評価と骨代謝の関係について明らかにする。骨シンチグラムにおける評価法についてはTc-99m-MDP集積の有無と血清ICTP値、血清PICP値、p-QCT値の関係の解析についてはSPSSソフトを用いて、各郡における各マーカーの平均値と標準偏差を求め、検定を行う。また血清ICTP値、血清PICP値の相関関係の評価はPearsonの相関係数を用いFisherのrのZ変換にて検定する。
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