2001 Fiscal Year Annual Research Report
在日中国人のヘルスニーズに関する研究-生活習慣と身体的・心理的健康度を通して-
Project/Area Number |
13672456
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾ノ井 美由紀 大阪大学, 医学部, 助手 (70324788)
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Keywords | 在日中国人 / 健康意識 / 生活習慣 |
Research Abstract |
H市T地区日中友好会委員と面談し、日中友好会参加状況や今までの調査状況について情報入手したところ、府営住宅在日中国人についてはほぼ100%日中友好会会員であるが、周辺地区においては府営住宅在住者の親戚縁者が多い。また、調査協力度については今までの状況から個別回収でないと郵送回収率は非常に低いことが予測された。調査の周知については日中友好会と自治会の協力のもと地区広報板に調査協力依頼ポスターの貼付を行なった。T地区日中友好会会員137人に調査表を郵送配布するが、府営住宅31.1%、府営住宅外78.6%の者が半年の間に転居しており、郵送返送率は0%であった。府営住宅においては日中友好会会員名簿より個別回収を行い(回収率50%)33人の回収であった。そこで、地区周辺在住者参加の日本語教室において、開催者の協力のもとアンケート回収を行い(回収率100%)11人の回収であった。 調査内容については、先行文献や日中友好会委員及び地区担当保健師から地域健診の受診状況や訪間などの地区活動からの住民の健康状態について情報を得て、対象者の健康面の実態把握が十分なされていないこと、経済的困窮や言語面の問題から行政健診の受診者も少ないこと、日本人との健康意識の違いや生活習慣の違いがあることが確認された。そこで、アンケート項目については個人的背景に加え健康意識、既往歴、受療行動、生活習慣(ブレスロー健康指標の活用、食事チェック)精神的健康度(GHQ12項目)、社会的ネットワーク、社会ニーズの内容で中国版の自己記入式アンケート調査表を作成した。日中友好会や保健師とは調査後、情報交換を行っていくことを約束した。
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