2001 Fiscal Year Annual Research Report
軽症高血圧に対する水泳の血圧および血管内皮機能に及ぼす影響
Project/Area Number |
13672542
|
Research Institution | Nursing College,Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
水田 真由美 和歌山県立医科大学, 看護短期大学部, 講師 (00300377)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学看護短期大学部, 教授 (40168018)
|
Keywords | 血管内皮機能 / 水泳 / 高血圧 |
Research Abstract |
水泳教室参加者20名に、あらかじめ運動負荷試験を含むメディカル・チェックを行ったのち、肝機能障害の1名を除去し、最大酸素摂取量の50〜60%程度の水泳45分間、ウォームアップ10分、クールダウン5分の計60分の運動を週2〜3回、3ヶ月間行った。水泳を継続した10名を軽症高血圧者5名と正常血圧者5名に分類し、水泳開始前と3ヶ月後に、血圧および血管内皮機能の変化をみた。 血管内皮機能は7.5MHzの超音波探触子を用いて、上腕動脈径と血流波形を、安静3分間虚血後の反応性充血時に測定した。方法としては収縮期血圧に30mmHgを加えて1分間カフ圧を加えた後、カフ圧を解除し30秒毎に5分間動脈径を計測し、血管内皮弛緩因子由来の血管拡張反応の指標とした(flow-mediated dilation,%FMD)。次にニトログリセリン舌下後に動脈径と血流波形を計測し、血管内皮非依存性の血管拡張反応の指標とした(nitrog Lycerin-induced dilation,%NTG-D)。 結果;血圧は3ヶ月時に軽症高血圧者がやや低下傾向にあったが有意な低下は認めなかった。血管内皮機能は、3ヶ月時に、軽症高血圧者の%FMDが有意に上昇していた(10.9±4.6%vs17.6±3.0%)。%NTG-Dは軽症高血圧者および正常高血圧者ともに有意な差は認められなかった。
|
Research Products
(1 results)