2002 Fiscal Year Annual Research Report
情報教員養成におけるマルチメディア表現に関する教育方法の開発
Project/Area Number |
13680200
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
杉本 良一 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (10226467)
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Keywords | IT活用 / 情報教育 / 教員養成 / マルチメディア表現 / 3Dグラフィックス / 教科情報 |
Research Abstract |
21世紀はIT技術により、社会が大きく変化する時代となる。平成15年度から高校の新学習指導要領が実施され、生徒のIT活用能力を高めるため、普通科で教科「情報」が必修となる。そのため、優れた情報担当教員の養成が緊急の課題となっている。しかしながら、大学において高校普通科情報の教員養成に関する教育方法や教材などが確立されていない現状がみられる。本研究においては情報の6領域のうち、「マルチメディア表現及び技術」における教師教育の方法論についてその最適なカリキュラムや教材、指導法などについて、実践的に研究することを目的とした。 平成14年度は以下の研究を行った。すなわち「マルチメディア表現及び技術」の指導内容はマルチメディアによる表現活動を通して、その伝達効果と特質について理解させ、作品を構成し企画する実践的な能力を指導することを目的としている。そこで高等学校の情報教員志望学生にこの技術を獲得させるため、まず最適なカリキュラムの開発をした。 (1)マルチメデイア入門のための「マルチメディアの基礎」、「静止画表現の基礎と表現技法」、「動画表現の基礎と表現技法」、「3DCGの基礎と表現技法」のプレゼンテーション教材を作成した。 (2)実際に学生に授業でこれらを使用し、評価した。その結果学生の理解度は5段階評定平均値で3.9(N=22、σ=0.61)となり、良好な結果が得られた。特に画像処理及びGIFアニメーションの理解度は4.0であり、指導法については4.2と高い評価が得られた。他方、3Dグラフイックスのソフト理解度は3.3と中央値3.0をわずかに上回るだけで、この領域における教材ならびに指導方法の改善が必要である。 (3)学生はマルチメディア作品などを意欲的に興味を持って制作した。この手法は高等学校の普通科の授業においても活用できる。成果は冊子にまとめ、テキストとしても利用できるようにした。
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Research Products
(2 results)