2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13750505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堤 盛人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (70292886)
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Keywords | 地域分析 / 空間回帰モデル / パラメータ推定 / 地理情報システム |
Research Abstract |
1.空間回帰分析におけるパラメータ推定手法並びに推定精度の評価に関するレビュー 空間回帰モデルのパラメータを最尤法で推定する方法に関する既存研究のレビューを行った。同時に、空間回帰分析と密接な関わりを持つ空間内挿手法の一つであるKrigingにおけるパラメータの推定問題についてもレビューを行った。 前者については、研究代表者がレビューした限り、最尤法による推定の問題の本質に関しては、Heijmans and Maguns(1986)以降はさほど重要な研究がなされていないことが明らかとなった。一方、後者については、最尤法の問題点を改善する手法の一つとして、制限付き最尤法適用の可能性が示唆された。 2.地域分析を目的とした空間回帰モデル適用上のデータに関する特徴の整理 地域分析を目的とした回帰分析は、対象や分析目的に応じて多種多様なデータを扱う。それらをいくつかのタイプに分類し、それぞれの特徴を明確にすることを試みた。これについては、本研究の目的に照らし、次年度も引き続き検討を継続する。 3.実際のデータを用いた実証分析の準備 1.2.での整理を受け、実証に必要となるデータの整備と分析を開始した。具体的には、(i)不動産の収益性等に関するインデックスを入手し、これを整備した。(ii)研究代表者の既存研究で用いた国土レベルの降雨データを本研究の実証分析用に整備した。 4.研究成果の中間発表準備 1.〜3.において、整理された結果の一部に関しては、日本不動産金融工学学会秋季大会並びに平成14年度の土木学会学術講演会において発表する予定であり、現在、その投稿準備中である。
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