2001 Fiscal Year Annual Research Report
空間認知プロセスを考慮した時空間ネットワーク上の経路選択行動均衡分析
Project/Area Number |
13750512
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
羽藤 英二 愛媛大学, 工学部, 助手 (60304648)
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Keywords | ネットワーク分析 / 均衡配分 / 行動モデル / 確率的意思決定 / day-to-day |
Research Abstract |
本研究では,都市空間における人の経路選択行動の学習プロセスに着目し,これをモデル化することを目的としている.本年度は,松山市内で移動体通信システムを用いたトラッキング調査を実施するとともに,都市空間の認知プロセスに関する基礎的な研究を行った. トラッキング調査では,移動体通信システムをもたせた学生16名に松山市の中心市街地を自由に移動させ,その回遊行動データを収集した.さらにメンタルマップ調査を実施し,被験者が認知している都市空間上のオブジェクトを5つに分類し,その認知構造の分析を行った.さらに,空間認知をベイスにした経路選択プロセスを内包した都市回遊行動について,マルコフモデルとトラジェクトリモデルの2つの枠組みを整理し,モデルの特徴の比較検討を行った. 得られたデータは時刻,緯度,経度からなる.サンプリングレートは5秒おきとした.このため収集されたデータ某大となる.認知オブジェクト間の回遊行動に関する基礎的分析をデータマイニング的方法で分析を行うこととした.相関ルール分析の中でバスケット分析と呼ばれる方法を採用し,回遊時の立ち寄り先の相関ルールの検討を行った.回遊行動には,その立ち回り施設に非対称性が存在することが明らかとなった.こうした結果は,立ち回り施設の配置が重要であることを意味する.都市の外縁部と内縁部によって商業施設の配置を非対称に行うことで,回遊性を高めることができることを示唆するものである.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hato, E., Asakura, Y.: "Information Reference Model Considering Uncertainty in Decision Making of Travel Behavior"WCTR. 18 (2001)
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[Publications] Hato, E., Asakura, Y.: "An expected oppotunity loss in information acquisition process"TRISTAN4. Vol.3. 737-742 (2001)
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[Publications] Batley, R., Fowkes, T.Watling, D., Whelan, G., Daly, A., Hato, E.: "Route Choice Model for Network Analysis"UTSG. (CDROM). 18 (2001)