2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13760174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
竹内 真一 九州共立大学, 工学部, 助教授 (30268817)
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Keywords | 畑地灌漑 / 蒸散量 / 茎内流測定 / 土壌水分管理 / 自動灌水 / ピーマン |
Research Abstract |
1.研究目的:本研究では,ヒートパルス法により蒸散量を測定し,規定の積算流量が測定された場合に,その流量を適正な灌水強度により自動灌水を行うシステムを構築し,ピーマン等を試験作物として各測定データを精査し,蒸散量が自動灌水の決定要因としての妥当性を評価することを目的とする. 2.研究の特徴:本研究は作物体の蒸散量を直接灌漑の指標に適用するもので,リアルタイムで土壌-作物-大気系の水分移動を解明し,作物の環境に対する瞬時の応答を精査すること特徴があり,灌漑・施肥管理の効率化・自動化がより明確なものになることが期待できる.また,茎内流測定法を介在した作物側の反応も即座に情報としてフィードバック可能な土壌-植物-大気系のシミュレーションモデルの構築により,得られた知見の一般化が実現できる. 3.研究成果の概要 (1)リアルタイムのポテンシャル蒸散量の算定:ポテンシャル蒸散量は設計基準に記載されているペンマン式により蒸発散位を算定し,蒸散係数を用いることでポテンシャル蒸散量をロガー内で算定するシステムを構築した.ハウス内のピーマンを対象に検証したところ,良好な結果を得た. (2)自動灌水システムの構築:規定の積算流量(1l,3l,4.5l)が測定された場合に,その流量を適切な灌水強度により自動灌水を行うシステムを構築し,ピーマンによる実証試験に供した結果,システムは問題無く作動し,3lの実験区が最も水利用効率の良い結果となった. (3)土壌水分にもとづく自動灌水との比較:補助金にて購入したTDR式土壌水分計を用いて,点滴灌漑下の湿潤域の算定を行った. 現在はこれらの結果を整理し,論文化の段階である.
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Research Products
(1 results)