2001 Fiscal Year Annual Research Report
VEGF受容体を標的としたヒト生理活性物質からなる新しい血管新生阻害剤の開発
Project/Area Number |
13770710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中村 威 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30306724)
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Keywords | 食道癌 / VEGF / 血管新生 |
Research Abstract |
平成13年度研究実績 1.ヒトVEGF/ヒトRNaseのconjugate作製 食道扁平上皮癌においてVEGFの過剰発現がそのリンパ節転移、微少血管密度、予後のいずれにも相関し、VEGFは食道扁平上皮癌の腫瘍発育・転移の促進に関与していることを明らかにしたため、VEGFを分子標的とした新しい癌治療法の基礎的検討としてヒトVEGF/ヒトRNaseのconjugate作製を計画した。ヒトVEGFの精製のため、VEGF産生細胞(Sf21細胞)の培養を施行した。これによりVEGFを精製する予定である。今後は得られるVEGFの精度、その評価やconjugate作製にあたり、その使用濃度等の条件設定を検討する。また、ヒトリコンビナントRNaseのなかでRNase Inhibitor結合部位を削除し最も殺細胞効果の強いdes1-7RNase1を採用し、これによりヒト生理活性物質のみからなるターゲット療法となることを期待する。 2.ヒトVEGF/ヒトR Naseのconjugateからなるリコンビナント蛋白の作製 ヒト型RNase発現プラスミドpBO49とヒト型VEGF発現プラスミドを用いて、ヒト型VEGF-RNase接合遺伝子を有する発現ベクターをクローニング中である。現在、安定した結果が得られず、条件設定等再検討中である。
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