2001 Fiscal Year Annual Research Report
三次元培養法による新たな抗癌剤感受性試験法の確立と子宮体癌への応用
Project/Area Number |
13770936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金杉 優 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50296654)
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Keywords | HDRA法 / CD-DST法 / 感受性試験 |
Research Abstract |
当研究室においては、生体内と同様の三次元構築を維持した培養組織を用いた感受性試験法(Histoculture Drug Response Assay:HDRA法)を開発し、その実用性につき検討してみた。現在までに当院で手術を施行した子宮体癌89例につきHDRA法を施行したところ、97.8%という高率の判定可能率が得られた。それらの症例中評価可能病変を含む測定可能病変を有し、かつCDDPを含む化学療法を施行した7例についてHDRA法の結果と臨床奏効度との関連性を比較検討したところ、真陽性率100.0%、正診率87.5%と高値を示し、十分実用に耐えうる値であることが示された。また、再発の有無という観点から見た場合にも、高感受性例では再発は認めておらず、低感受性例のうち、57%に再発を認め、さらに、再発例の85%が6ヶ月以内の再発であった。このことからもHDRA法の結果と臨床効果とは高い相関を有していることが判明した。なお、HDRA法においては手術検体よりの腫瘍塊が必要であり、手術不可能な胸・腹水が大量に貯留した体癌症例では実施不能であるため、コラーゲン・ゲル・ドロップ内に腫瘍細胞を包埋し、生体内と類似の構築を保ちつつ培養を行う新たな方法(Collagen gel droplet embedded culture drug sensitivity test:CD-DST法)を導入し、胸・腹水中の細胞検体に対しても感受性試験をおこなうことができるが、現在のところ実験中である。
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