2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトシトクロムP450 2D6の遺伝的多型性に関する研究
Project/Area Number |
13771438
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
光永 義治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60323581)
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Keywords | CYP2D6 / duplication / Japanese / ultrarapid metabolizer |
Research Abstract |
CYP2D6^*X×Nの判定方法の確立を行った。研究に用いたDNAは倫理委員会の承認および被検者の同意を得ている。Cyp-32r, cyp207f primerを用いたlong-PCR法及びEco RIを用いたPCR-RFLP法によりduplication alleleの検出を行った。また、同一allele上に存在するCYP2D6^*Xの数(N)についてはXba Iを用いたPCR-RFLP法により判定を行った。 以上の方法を用いて、日本人健常成人におけるCYP2D6^*X×Nの存在について検討を行った。その結果、CYP2D6^*1, CYP2D6^*2, CYP2D6^*10のduplication alleleの存在を見出し、その頻度はそれぞれ0.3%, 0.3%, 0.6%であった。また、同一allele上に存在するCYP2D6^*Xの数(N)はいづれも2であった。CYP2D6^*1, CYP2D6^*2, CYP2D6^*10のduplication alleleの存在及びその頻度に関して本研究が初の報告である。 今後は、CYP2D6により代謝される薬物として、近年関連する研究でよく用いられているデキストロメトルファンを用い、それぞれのduplication allleによる代謝に及ぼす影響について検討を行う予定である。
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Research Products
(1 results)